だぁーッいすき
空翔と
初めてのデート。
まさか
自分の夢が叶うなんて
これっぽっちも
思っていなかった。
「空翔。ケー番教えて?」
メアドしか知らないもん。
「それはー。ダメ。」
なんでー?
「え?」
優奈
彼女でしょ?
「ねぇちゃんと共同だから。」
そうなんだ
っておい!
「へえ」
プリ…
プリとりたい!
「一緒にプリとろ?」
空翔は
頭をかいて
困った様子。
「えー。はずいし!」
かわいいし!
「人があんまいないとこでいいから!」
空翔は
否定し続けたけど
最後は
いいよって言ってくれた。
「空翔もっとわらって?」
すごく堅い。
すごくおもろいよ。
「笑えねー。」
とかいってる
その顔がいいし。
「ねえ!おなかすいた!」
なんだか
あたしばっかり騒いでる気がする。
「はいはい。」
まるで優奈が
子供で
空翔が親みたい。
近くのコンビニについたとき
空翔の携帯がなった。

―もしもし

あー。うん。

ありがとう。

ってか今はやばい。

あー。

あれ?

あははは。

あれやべよな。


空翔が
優奈のこと忘れて
携帯に夢中だ。
もう空翔なんて
知らないもん。
「ごめん。盛り上がった。」
そんなに笑顔で
言わないでよ。
「ケー番は教えられないんじゃないっけ?」
空翔はまた
困った顔した。
「い、いとこだよ。」
別に電話の相手が
誰でもいいのに…
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