だぁーッいすき

智也side

いきなり現れて
いきなり去っていった悠人。
ってか
誰だよ?
俺の頭の中に
1人の人物が
浮かび上がった。
まさか…
だけど
あいつら以外
俺の気持ちも
知らないだろ?
悠人は
まきちゃんのことが
好きな奴だから
女子じゃねーな。
やっぱり
あいつしかいねー。
けど
俺は信じてる。

だから…
嘘だって
言ってくれよ。

「あ。智也どった?」
空翔の家に
走っていった。
「やっほー。あれ?まきは?」
空翔と山本が
いた。
もしかして
山本と付き合っているのは
「まきちゃんは家。」
まきちゃんのそばに
いるためなのか?
「入れよ。」
空翔…
俺ら
助け合ってきたじゃん。
あの時だって…
2人で
答えを導き出した。
それが
合っていたのかは
今でも
わかんないけど。
まきちゃんを
守ろうって。
「空翔。優奈まき呼んでいい?」
もし俺の考えが
正しいのなら
「すぐ帰るよ。」
山本は
どうなんだ?
あいつは
本気なんだろ?
「優奈!コーラ買ってきて。」
「しょうがないな。」
にこにこな
山本。
やっぱり
空翔だったんだな。
―バタン
部屋が静まり返る。
「俺は今もまきが好きだ。」
息が止まりそうになる。
空翔の目が
俺の目をとらえ
俺は
ただ
空翔の話を
聞くことしか出来なかった。
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