だぁーッいすき
1人になんかしておけないし。
俺のお嫁さんになるんだから。
結局、こっそりついて行くことにした。
トイレから泣き声が聞こえる。
ちっちゃなちっちゃな泣き声…。
なんで??
「智也くん…。シクッ。ずっと好きな人。シクッ。いたんだって。ねー。どぉーしよう。シクッ。まき。シクッ。智也くんかっこいいから。誰だろう。まきが。シクッ。1番智也くんの。シクッ。こと好きなのに…。」
まきちゃん。
それ本当かよ??
鈍いって言ったの撤回。
俺の方が鈍い?
やばい。
涙が出てくる。
早く部屋に戻らなきゃ。
やばい。
俺、目 赤いよな??

―トン トン トン
二階に上がってくる。
ドキドキする。

「智也くーん!!あれ??まきゎ?」
まきちゃんのお母さんか…。
「トイレ行ってます。」
ドキドキしちゃって損した。
「おかゆつくったの。
玉子焼きは智也くんのお母さんがつくったのよ。
置いとくから一緒に食べてね♪」
うまそーっ。
ってゆーか
遅くね??

―トン トン トン
あっきたー。
ガチャ。
「智也くーんっ!まきねー。目が痛い。」
真っ赤じゃん。
やっぱり泣いてたんだ…。
「大丈夫か?」
まじで心配なんだけど…。
「今、まきちゃんのお母さんが持って来てくれたよ。」
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