だぁーッいすき
「まきの勝ち!!」
空翔が空気を変えるように言った。
「俺はパス。
だから空翔とまきちゃんやって。」
悪いことしちゃったかなー??
だってなんだか…。
空翔からのサーブ。
初めてだよね?
卓球…。
なのになんでこんなに上手いの?
ありえないよ。
なかなかスマッシュうてないし。
「もぉそろそろ行くよ?!」
空翔?
いく?
「ふぇ?」

―シュッ ポンポンポン
うそ。
きめられた。
「俺、前に親父とやったんだあ。
だからだよ。
本気出していいぜ??」
そうなんだ。
つか、カッチーン!!
何よそれ!
本気出していいぜ??
っておいっ。
お言葉通りやらせていただきます。
空翔のカットサーブを
ドライブで返す。
空翔はボー然。
やった!
と思いきや
「やっときたぁ!」
え??
智也くんはと言えば
口を開けてポカーンって
してるよ。
かわいいな。
そんなことしてる場合じゃなぁーいっ!!
よし!

―それから空翔と真剣勝負を繰り返す。
只今、10vs10。
ここまで来たら12とった方が勝ちだー♪
空翔のサーブ。
あれ??
勢いが弱いよ!?
わざとなの?
スマッシュを打つ。
確実にとれるのに。
かなぶり??
まただ。
最後は力を弱めたんだ。
まきの2勝。
空翔と智也くんの勝負。
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