だぁーッいすき
「やっぱり学校行こう。
まきちゃんとかみんなに
見せびらかしたいから。」
なんだよ。
こいつ。
まじ分かんねーよ。
「ちょうしに乗んなよ。」
若山はきょとンってしてる。
こっち見んじゃねーよ。
「そんなに好きなの??
まきちゃんのこと。」
どう応えればいいんだよ。
まじ困るって。
「好きなわけねーだろ。」
ここでばれたら
もっとヤベーよな。
「だよね。あの子ブスだもん。」
ブス??
まきちゃんが??
「そこまでじゃねーだろ。」
俺がんばれ!!
もうすぐ学校だ。
「恋人繋ぎしよ。」
え??
まきちゃん以外に手を繋ぐなんて。
「それだけは無理だ。」
そうだよ。
無理だ。
「隣にはいつもまきちゃんがいるから??」
なに言ってんだよ。
しょうがない。
もう俺の青春は
終わりだな。
若山の手を握る。
「ありがとう。
ちぃ嬉しいよ。」
本当に嬉しそうだな。
まきちゃん。
ごめんね。
本当に。
俺なんかやめて
もっとましな男見付けろ。

俺はまきちゃんが好きだ。
大好きだ。


だけど俺じゃ守れないから。
< 72 / 229 >

この作品をシェア

pagetop