だぁーッいすき
今日から1人で行かなきゃ。
今日は晴れてる。
いつもより早い時間に家をでる。
「行って来ます。」
智也くんいないよね。
「あっ。」
いた。
まぁいっか。
普通に。
やばい。
足がスムーズに動かないよ。
まきの足しっかりして。

―バタっ
「ハァハァハァ。」
呼吸がうまく出来ない。
「まきちゃん!!」
智也くん…。
紙袋??
「これに息ためてすって。」
そういってまきの口に当てる。
背中をさすりながら。
「ありがとう。
もぉ大丈夫だよ。」
ってかその袋…。
まきが智也くんに5才の
誕生日に
手紙とハンカチをいれた紙袋。
「それじゃぁ。」
智也くんは何かを
思い出したかのように
走っていった。

その紙袋に
“まきとともやくんはしんゆうだよ”
って書いてある。

まだきれいに字が書けないから
お母さんに下書きしてもらったんだ。
ってかなんで持ってんだろ??
「まぁーきッ♪」
振り返ると
「悠人!!」
なんでここに??
「おはおはーっ!!
智也に教えてもらった。」
そんなに笑顔で言わないで。
「そかそか!!」
きっと智也くんがよんだんだね??
「一緒行こう♪」
やっぱりまきは…。
「いいよ。」
智也くんが…
「今度から来るよ。」
1番なの。
「ありがとう。」
ごめんね。
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