悲しみを越えた虹
なぜ、彼がいきなり私にキスしたのかは 知らないが、これ以来 彼のことが大嫌いになったことは言うまでもない。


友達なんて…冗談じゃないわよ。


『龍村は 中石の隣な。みんな 仲良くするように。』


「中石、よろしく」


「は、はぁ…。」


え… よりによって 龍村君の隣?!


でも多分 あの皇希とは違うよね…??


『では、ホームルームを終わる。皆 速やかに帰宅するように。』


――ガラガラッ



「なぁ、中石。アドレス教えて?」


「え、うん。いいよ」


「中石って 彼氏いる??」


「いないよ。龍村君は??」


「皇希でいいから。いねぇよ。」


「ふぅーん。」


イケメンでモテそうなのに。

…うん。間違いなくかっこいいよね。


茶髪ってとこも、ポイント高いし!!


「? 俺の顔になんかついてる?」


「い…いや…別になんでもないよ?」


う… うちが皇希の事 好きみたいじゃん…///


「違うからっ!!」


「は??」


「あ…いやっ…ゴメン」


やっばい。ついつい口に出しちゃった…
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