幼なじみはイジワル彼氏

そんなことを思っていると、ピタリと遥斗は歩く足を止めた。



「あれ、雛乃が諦めるための口実だから」



なんだ、そういうこと…。



でもそうだよね、普通に考えてありえない。



「わかってるよ〜。遥斗とあたしが付き合ってるなんて、笑いモノだしね」

「そーそー。だから気にすんな」



………“気にすんな”



気にするよ。



気にしたくなくても気にしちゃうよ。



ねぇ、どうしたらあたしのこと女の子として見てくれる…?



< 84 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop