TABOO Ⅷ~彼の腕の中~


シャツの感触、体温、心臓の音、それから腕の強さ。


足音が聞こえて、それもほんの一瞬の出来事だった。


舌打ちとともに離され、そのまま振り返らずに行ってしまった。


残されたあたしは、


「…バカ」


もう見えない彼にそう呟いた。



To be continued…










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