蓮華〜流レルママニ〜
蓮編 其ノ壱

感覚


人ゴミは嫌いだ…

意味もなく、触れ合いたくもない。

俺には出会いなんて必要ないんだ…


そう…


出会いなんて…




俺の名は、
天海 蓮(あまみ れん)。
市内の桜華学園高等学校の3年で、歳は17。まぁ、至って普通の高校生。

周りから見ればそう映るだろう…

でも俺自身、自分が普通だなんて思った事は一度もない。


何故なら…

人が大嫌いだからだ。

自分も言わば人なのに、そんな事思うなんて可笑しいかもしれない。

けど、

俺は…自分自身も嫌いだ。


いつから、こうなったのか…

いつから…夢も希望も持たなくなったのか…


理由は簡単だ。


でも、そんな事は人に話す事じゃない。

話して…どうにかなる事でもない。

そもそも人なんて信用してないのだから。

人は、何をもって、人を信ずる?

何を感じ、愛を叫ぶんだ?

自分の本当の思いも、感情も…分かち合う事なんてできない。

こう言われれば嬉しいだろう、喜ぶだろうと予測しているだけだ。

相手の反応を鵜呑みにする事しかできない。

意識の共有、感情の理解、どれも拙いものだ…

何故みんな気づかない?

学校生活で普通を演じている俺を。



気づくなんて出来ない…

解ってる。

人に理解を求めちゃ駄目なんだ。

人には伝えなければいけない。

伝えなければ解らない。

ずっと気づかないんだ。

俺が実は、こんな人間だって事を。
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