蓮華〜流レルママニ〜


?…それにしても、凛音はさっきから一言も喋らない。私たちがひっきりなしに会話しているせいもあるけど…。

千草「凛音、何黙ってんの〜?」

凛音「……」

俯き、顔を赤らめている。
…って、何か私の周りは純情さんが多いね〜。凛音といい、由真といい、彼氏さんの凪クンといい…

凪「凛ちゃん、どうした?」

凛音「何か、こうやってチ〜ちゃんやカンナに紹介すると、…凪クンが彼氏なんだって…急に実感湧いちゃって…恥ずかしいの」


そっか、そんなもんなのかな…?
彼氏を紹介するって事は…


もし…


蓮が彼氏だったら…


私は…

どんな顔をするんだろう…?
何かが…
変わるのかな…?



そして、凛音と彼氏さんはここからバスに乗って、二人で仲睦まじく帰っていった。その光景を神名と見送って、私たちも帰路へとついた。

凛音の初の彼氏…ということで興奮冷めやらぬ状態で、道中はその話題で持ちきりだった。

私は…
どうなんだろう…

凛音たちを見て、羨ましいと感じたのかな…?

その答えはわからずとも、
何故か頭には彼氏でも何でもない蓮がよぎる。


その日の夜、
言っていた通りに、部活終わりに蓮が家に来た。


蓮…


私は…


私は……
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