突然現れた王子


「もうー!
別に意味なんてないよっ!///」


なぜかムキになって否定してしまう。


別にやましいことなんて、何もないはずなのに。

やっぱりおかしいよ、あたし。


「もうそろそろ帰ろうか」


そう言って、あたしたちは席を立った。


ケイタに対する不思議な気持ちを持ったまま、家路に着いた。


帰っている途中も、
ケイタへのドキドキは消えなくて。


これが何なのか、

あたしには分からない。


けれど、確かな感情が、
あたしの中で芽生えつつあった。




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