恋する生徒






「…………すみません…」



こうなったら誤るしかない。自分の出してしまった結果に落ち込みつつ、先生の注意を受ける。






「…約束、覚えているよね?」


「…はぃ」


「まぁ、全科目80点以上は凄く大変だったと思う。頑張ったね」



…そう言って、先生が私の頭をナデナデ…。



ヒョー!! 恥ずかしィ! せ、先生の指がぁ、私の頭を…髪に絡んでるぅ!






あぁ! 昨日、念入りに資●堂のツバキシリーズのコンディショナーしてて良かったぁ!!





グッジョブ! 昨日の私!!





「……でも、さすがに1科目が80点台だけど、それ以外は90点台。頑張ったんだ」





「そ、そりゃー、先生とのチュウがかかってましたから…!」




言った後に、私はしまった! と、慌てて手で口を覆い隠したけど、後の祭り…。





横目でチラっと、先生の方を見れば…顔を請わば瀬田まま固まっている。





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