君との365日

午前4時、まだ外は暗く寒さもかなり寒い。
毛布なしだと凍え死ぬ程の寒さ。

冷蔵庫の食品たちはいつもこれより寒いところにいるんだよね。
…そう考えると人間に生まれてきてよかったと心の底から思う。

「さむ…」

毛布を体に巻き付けながら私は温かいココアを作るためにキッチンへ向かった。

コンロを付ければたちまちその周辺が温かくなる。
いや、寧ろ逆に熱すぎるけど。

とりあえず湯が沸くまではここに居て暖まろう。
ココア。飲んでから二度寝して…海音に電話をかけようかな、うん。

ココアを淹れるのだけで30分かけた私って何だろうとか心の中で思っていた。

「できた…」

何気に美味しそうな香りを漂わせながら私はいつものこたつに入ってココアを飲んだ。

< 282 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop