君との365日
っと、耳を済ますと廊下から物凄い足音が聞こえる。
しかも、やたら速い。
あんなに急いでどうしたんだろう?なんて思っていたら…。
――ガラガラ!!
物凄い勢いで保健室のドアが開いた。
「羽音!!」
息を切らせた海音がそこに立っていた。
汗を少しかいて、息も乱れていて…走ってきたんだ。
「海音?そんなに走ってどうしたの?」
「大丈夫なんか?!」
ああ…襲われた話、ね。
それだから走って来てくれたんだ。
私が襲われたから来てくれたの?
それとも…女の子なら誰でも来た?
そう、一瞬でも思ってしまった自分が居た。
何を期待しているんだろう。