君との365日
服の上から胸の横辺りを指差す芽生。
その位置は俺が昔付けた傷跡やった。
そんなん、言われたら…断れやん、し。
けど、俺が今好きなんは羽音や。
「仮やったらええよ」
そう言うしかあらへんかった。
本物やない、仮の彼女。
「ほんと?!」
「必要以上に触れやんとってや?」
「うん!!ありがと、海くん!!」
へらりと笑って俺を見る。
その笑顔が無駄に怖いと感じたんは俺だけやろうか。
出来れば羽音にバレたない。