空っぽのキミに
「それじゃあ、私は仕事もありますから下がりますね。また後で来ます」

ちょっとの間2人で何か話ていた看護師さんは、純哉君に最後にまた何か耳打ちをしてから、病室を出ていった。

「どうかしたんですか?」

「あー、いや。何でもねぇよ」
 

何を話してたのか、純哉君の表情からは読みとれなかったけど、何かあったのは確かだなって思った。

「それより、本当に大丈夫か?辛かったら寝ててもいいぞ」

「ううん、もう大丈夫ですよ」
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