* another sky *

今回は、男子と女子は別々の部屋。

夜はお互い別々の、自由行動。


女子はお風呂の後に、食事をして、その後もっかいお風呂に入って…。

なんて考えていたけど。

無理だぁー。

食事の後はすぐに寝ちゃいそう。

女子会だね、なんて騒いでたのも最初だけ。

程よいアルコールもあって、その日はすぐに眠りについた。

今頃、航太たちは盛り上がってるのかなぁ…。

メールだけでもしようと思ってたのに。

だけど、堕ちていく睡魔には、勝てなかった。



「あいたたた。やっぱ、きたね。」


次の日。

私たちは全身の筋肉痛と格闘していた。


それでも綾子は紺ちゃんと、麻友理は佐藤君と、それぞれ楽しんでいたみたい。

私は航太と梨花と未来くんと上級コースの中で鬼ごっこをしたり、かくれんぼをしたりして遊んだ。

いっぱい大声で叫んで、笑った気がする。

くたくたになるまで遊んだ私たちは、お昼過ぎにゲレンデを出発して。

早めに出たつもりだったのに、夕方の渋滞にすっかり巻き込まれてしまった。


「ちょっと休憩しよっか。」


サービスエリアで駐車すると、紺ちゃんの車に乗っていた綾子と麻友理も車から降りてきた。


「今度は梨花の方に乗っていい?
私、眠たくなっちゃった。」


「いーよ。
じゃ、私が運転するから玲、ナビしてくんない?」


「了解。」
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