* another sky *

一気に沸騰した私に、畳み掛けるようにキスが降りてくる。


「俺が足りないのは、ほんと。

もっともっと、玲に触れたい。」


「んっ、―――。」


キャミソールの下から侵入してくる航太の手のひらに、熱を帯びだす私の、身体。


「……っ、ん。」


「もう…。

その反応、煽り過ぎだって。」


「……っ!」


煽ってなんか…ない。


そんなの、わかんないよ。


ただ、私の身体を知り尽くした航太に、かき乱されていくだけ。


何も着けていなかった下半身を這う、航太の長い指。

太ももを高く持ち上げられ、繰り返される甘美な刺激に、背中を逸らして昇りつめていく。



「んっ、駄目っ、…。」



唇は塞がれ、最後まで言わせてはくれなくて。

身体の芯から震え出し、理性を失いそうになりながら、私は必死で抵抗する。



「…いやっ、やあっ、…。」



私の羞恥心なんて、全く無視だ。

とめどなく与えられる快感に、理性が崩壊していく。




その刹那、―――。


身体の奥、深く、深くに沈み込む、航太が私を狂わせた。



「あ…っ、ん…。」



熱に浮かされる―――。



「…ここ、…?

どうして欲しいの…?」


「こっ、こう…た…、…っ。」



打ち付けられる熱情に、たまらず声を上げた。



こんなにも、愛されているのに。



切なくて、苦しくて―――――。



「愛してる。」



私は航太に、溺れていく―――――。

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