* another sky *

「ほぇー。疲れたな。」


結局、終わったのが18時。

今回ばかりは詰めるところも多すぎて、私も頭の中がパンクしそうになっている。


「疲れましたね…。」


「長かったなあ。途中、ケツ、痛なったわ。」


冷たいおしぼりで顔を拭き始める諏訪さんに、ちょっと癒されて笑ってしまう。


「おじさん、発見。」


「ほっとけ。冷しぼ、最高やんけ。

あー、ビール、ビール。

吉野、適当に注文しといて。」


そういうと、諏訪さんはトイレに向った。


お腹減った!!


お昼も結局、打ち合わせしながらだったし…。

今日は何かと気を抜けなかった…。

諏訪さんもきっとそうだよね。

うーん、何にしよう…。

さっぱりしたもの、食べたいな。

どうせ、途中から日本酒になるんだし…。

諏訪さんは適当におつまみを頼んで、と。
 
あ、ポテトサラダ食べたいな。

最近、作ってないなあ…。


そうだ、―――。

翼にメール、しとこう。

多分、翼が帰ってくるころには、撃沈してそうだもん、私。


カバンから携帯を取り出すと、新着メールのランプが灯っていることに気付く。


翼から…?

珍しいな、こんな時間にメールなんて。


不思議に思って、受信ボックスを開けた。

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