89×127

次の日、課外の後に渚をファミレスに連行。


今日は課外が午前中で終わって、そのまま直行だったからちょうどお昼時の混み合う時間帯にかぶってしまった。


注文をすまして、ドリンクバーを取りに席を立った時、見知った顔がレジのところに立っていた。



「…ひか んぐ」

「渚さんお静かに!ドリンクバーは渚さんにお任せします、できればあたしがカルピス好きなことを頭に入れておいて!あたしは席にこっそりひっそり戻ります!」


「はぁ?なにが…あぁ、なるほどね。理解」


「あたしは姿くらましをするからあとは渚さんに任せた!」



そして席までの道のりを宣言通りこっそりひっそり戻っていった。



……なんでこっそりひっそり戻ってきてしまったんだあたし?!


そりゃあ彼女がいるかもしれない疑惑は出たがまだそれも確定じゃないし、いやでも二人で映画とか完全に彼女だよね、認めたくないけど完全に彼女だよね?!


そりゃ戻ってきたくもなりますよだって失恋決定じゃないですかまだ告ってもいないのに!!


会うのとか気まず過ぎるでしょ!
あたしが一方的になんだけどね!




そう、レジにいたのは、


「真鍋先輩…」

「うわぁ!!中川くんこんにちは!こんなところで会うなんて偶然ね!」



お久しぶりの中川くんなんですよねー…




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