89×127

「二人は、お兄さんとどんな関係だったんですか?」


「あたしは言ったよね、付き合ってたの」


「オレは大学で知り合って、それからずっと一緒にバカやってた。なのにあいつ、オレには見舞いに来てほしくなかったみたいで、来るなってうるさく言われてたんだよ」


「一回もお見舞いに行かなかったんすか?」


「入院したての時に一回と、最後に一回の二回だけだな。つっても、メールとか電話でやり取りはしてたし……あ、そのときお前の話もしてたわ!今思い出した」


「あたしの話?」


「あぁ、小学生の女の子に懐かれてめっちゃ癒されるとか言ってたから犯罪だぞロリコンって言っといた」


「……今良い話じゃなかったっけ?途端に台無しなんですけど」


「たつサイテー」


「なっ…だってあいつめちゃめちゃ嬉しそうに言うからさー。そうかそうか、その女の子が真鍋だったわけか」


「そういうことになりますね」


「そうか……なんか、ありがとな。お前に癒されてたらしいから」


「そう言われるとなんか変な感じしますけど、どういたしまして」



その後、三人でお兄さんの話で盛り上がり、あっという間に時間が過ぎた。


そろそろお開きにしましょうかというところで、中川くんからのメール。


思わず顔が緩んでしまったのを美雪さんに目撃されてしまい、そこからさらに追及されることになってしまったのでした。




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