【続】君の声がききたい
ちらっと奏を見ると、もうスヤスヤと寝てしまっていた。


そういえば…

明日はお父さんとお母さんと、私と奏でどっか行くって言ってたよね?



早めに寝よう…


私はふかふかの布団に潜り、眠りについた。










翌日


「…ったく・・なんで久しぶりに実家に帰って来ったら、俺が親を車で買い物に連れて行かなくちゃなんねえんだよ(汗)」


お父さんの車を運転しながら、奏がブツブツ文句を言っている。





「あーら、いいじゃない♪たまには親孝行しなさいよ。この辺田舎だから、車じゃないと、大きいショッピングモール行けないんだもの。なるべく、大きいとこでいっぺんに買い物したいじゃない」


助手席に座るお母さんが、奏の肩を叩いた。





「親父と行けばいいだろ」

「お父さんは面倒臭がってダメよ(汗)今日は奏と沙和さんがいるから、ついてきてくれるだけなのよ」

「・・・・(汗)」


呆れたようすで、バックミラーからお父さんを見る奏。




お父さんと私は、後ろの席に座っていて、お父さんは私の隣で、タバコを吸っている。




「ねーえ、お父さん。お昼なに食べようかしらね?」




お母さんが、お父さんに聞く。





「…ピザ・・」

「ピザ!?」

「パスタ…」

「パスタ!?イタリアンってこと?」

「うん」


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