キミが好きで大好きで【短編】
「ごめんね…私、今までゆうくん
 に助けてもらってて、いっつも
 私の為に傷ついて…


 だからもうゆうくんを傷つけたくな
 かったの…。

 私がゆうくんを守り
 たかったの…なのに…ごめん…」


キミはそう言って泣き始めた。

僕は静かにキミを抱きしめた。

優しく優しく抱きしめた。


「その気持ちだけで十分だよ。
 ありがとう…鈴」

僕は久しぶりにキミの名を呼んだ。

キミの目にも、僕の目にも、涙が溢れ
出していた。

僕はキミの涙を拭いながら
窓の外を見て心の中で言った。


僕は、これからもずっとキミを
守り続ける。

だから、これからも僕のことを
好きでいてね。





”僕は、キミのことが好きで大好きで
 離れられない、愛しているよ”


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