カゼヒキサン。
<カイトサイド>

あー、だりぃ。

そう思いながら学校へ向かった。

瑞希が風邪ひいて以来俺も学校行ってないから、行きづらいんだけど…。

瑞希は風邪大丈夫なんだろうか。

あー、もう。

瑞希を思い出すたび、罪悪感が頭を巡る。

そう思うたび瑞希を悪くいってるみたいで、申し訳なる。


わっかんねぇよ。

どうしたらいいのか。


とぼ、とぼ、とぼ…

学校に着く。

教室のドアを開ける。


そこには

瑞希がいた。


な…んで。

あ。風邪が治ったら普通に来れるのか。

当たり前か。

「風邪大丈夫か?」

そんなことしか声をかけられずに、その場を去る。

席替えして本当によかったと思う。

そんな感じで朝を過ごした。


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