カゼヒキサン。
「おめでとーーー!!!!」


花びらが舞う。

皆からの祝福を受ける花嫁と花婿。


「ありがとぉ~っ!」

花嫁はうぇーん、と涙を流す。

「こら、泣かないんじゃないっけ?」

花婿は花嫁を笑いながらからかう。

「うるさいっ!」

花嫁は花婿に向かってぷんぷんと怒った。


「怒っちゃダメでしょ、せっかく綺麗なのに!」

「…!あ~!ミーちゃんっ、海斗君っ!!」

「も~、あたし高1だよ?その呼び方変えてよね…メグちゃん。」

そう。

今日はメグちゃんと、啓介さんの結婚式。

「えへへ、いいじゃんいいじゃん!ミーちゃん!可愛いじゃない!!わぁ~、髪伸びたね!ふわふわポニーテール似合ってる!」

「ありがとっ、メグちゃんも綺麗だよ~!」

純白のドレスを身にまとったメグちゃんは初めて会った頃とは全然違う。

あれから時々ケータイで話したりはしたけど、会ったことはあれ以来なかった。

メグちゃんも髪が伸びて、少し大人っぽくなっていた。

…すぐ赤くなることとか、明るいとこは変わんないけどね。

今日からメグちゃんは…神谷恵かぁ。

「似合ってる。」

「何が?」

「神谷って名字と、二人☆」

「~!」

「おいおい、メグちゃん。こっからこんな言葉も上等でいかねぇと。」

「海斗君~、…わぁ、かっこよくなったね!背も伸びて、髪切った?」

「ああ、…はい、少し。」

「そっかそっかぁ~!わぁ、いいなぁ、ミーちゃん。こんなカッコイイ彼氏がいて~!」

「なによ~、メグちゃんだってあんなにカッコイイ旦那さんがいるくせに!」

指さした先には…かっこいいかっこいいメグちゃんの旦那様。

「~~!!!啓介ぇ~~~!!!」

そして純白の花嫁は、旦那様の元へ…。




「瑞希!海斗!」

後ろから声をかけられて振り返る。

「あ~!らんちゃんっ、さっぴ!!」

「久瀬!弘樹!」

「変わってねぇなぁバカップル!」

そこには…、高校1年生バージョンの二人。

そして…

「ラブラブ度ならそっちには負けるかなっ。」

「いや、瑞希それは間違ってる。そっちだよ!」

恋人バージョンのらんちゃんとさっぴ。

しっかり手を握って。

あたしっちもだけど。

「みぃーーーーずぅぅーーーきーーー!!!」

「…いや、瑞希&蘭名ペアが一番らぶらぶだろ。」


さっぴは変わらない呆れた様な目で、しらじらしくあたし達を見つめた。


らんちゃんのあたしらぶなトコも変わんない。



みんなみんな、変わんない。
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