†狼BOY×赤ずきんGIRL†
柚姫Side


『はぁはぁ。直哉ぁー。借り物って何だったの?』



『へぇ?あぁー……内緒』


内緒?!

何で?!
ウザイやつとか?!
ありえる…………
なんか直哉うざがってたし………


『どんなのでもショックうけないから…………』


やばッ……泣きそう……


『いやッ。その………


『全校生徒の皆さん、この借り物競争の借り物は“貴方の好きな人”です。借りられた貴方!!借りた人の思い人ですよ。では、本日はお忙しい所、おこしいただき有り難うございました』

マイクで、生徒会の氷室先輩がいった。



えっ…………
私が直哉の……思い人?…………

涙が出そう。


『直哉って私が好きなの?』


『……………好きかは分からない……けど、あの時頭に出てきたのはお前だった』


直哉はそういいながら私に紙を渡した。
“頭に出てきた人”って書いてあった。


『直哉、それ告白?』



私は直哉にいった。


『うぬぼれんな。だれがお前に……………』



『うっ。いいもん……絶対、惚れさしてやる!!』



『無理だから』




私たちはそんな話をずっとした。





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