†狼BOY×赤ずきんGIRL†
若菜Side

*数日後*


『おつかれーした』



『お疲れ』




バイトも今日でおしまい。
なんか名残惜しい気持ちもある。


だってケーキ屋さんのバイトって楽しいんだもん。

余ったケーキ貰えるし、お店の人は皆優しいし!!




あっ!!あの蘭と幸が話して以来あの2人に流れる険悪なムードがなくなり、和やかな空気が流れている。


そう。だから、私も幸せなのです。



『う、うぇーん。若菜ぁ〜〜辞めちゃうの?』





織は私に抱きついた。



『うん。バイトは楽しいけど……ずっとやってたら、この間授業中寝ちゃって』




そう。この間、初めて授業中寝ちゃったんです。
皆もかなりびっくりしていた。
私が一番びっくりだったけど。






『グスン。……また、……来てね?』




織は涙目上目遣いで私を見る。



かわいい///


『2人ともお疲れさま。これ、バイト料ね。また、いつでも来てね。』




『ありがとうございます。はい。』



私は頭を下げ、お給料の入った封筒を頂いた。



初めて自分で得たお金。
1週間だから、そんな大金じゃないけど、どんなお金より嬉しかった。






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