俺様彼氏にはご注意ください。

『杏……』



杏は私の顔を見るなりため息をついた。


『あんたね、何回もなん十回も言ったけど後悔するならなんで別れるの』



『だって…』



『もぅ、ほら、気晴らしに遊びでも行こ？隣のクラスとか男の子達と約束してるんだけどさ』


それはいわゆる、コンパというやつよね。


そんな気分じゃないんだけどな…


まぁ杏なりに気遣ってくれてるんだよね、
私は乗り気じゃないけど首を縦に振っておいた。

軽く合わせておけばそれなりに
楽しめるかもしれないし…ね。





移動教室の時間、杏と話ながら
廊下を歩いてた。


でも、パッと視界に入り込む姿で
私の足が止まる。