魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−
「なんで真葵が…」
紗枝の話なのに何で真葵が出てくるのか、凛は分からなくなった。ここで真葵の名前が出たことで、凛は更に頭を抱える。
「あ、」
しかし、ふとあることを思い出した。
少し顔色を悪くした凛は、呟く。
「…真葵は誰かを、殴ってました。」
それは数日前、ロッカーに入っていた写真の光景。凛の脳裏では血を浴びた真葵を思い出される。
「(…誰を、殴っていた?)」
凛は頭を捻る。
考えを巡らしていく内にある1つの仮定が浮かび上がった。