【完】時計屋「タイム」
「それで、売る時計を選んで準備してたんだが、見覚えのない懐中時計が混ざってての」





「え、懐中時計ってまさか・・・・・」





「そう、君の懐中時計だよ」





「え・・・・」





「見覚えない懐中時計だったがあまり深く考えずにそれも売ることにしての、開店してからしばらく経った日、店に素敵な女性が来ての」




「素敵な女性・・・・」





「そして、女性はその懐中時計を買っていたんじゃ」





「え、懐中時計を?!」





「うん、その日以来ワシとその女性はよく出会うようになっての、会うたびに仲良くなって結婚したんじゃよ」





「じゃあ、この写真の女の人はその女性・・・」





美穂は写真を見ながら言った





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