机の人形
昼他人と笑いあっていた恋人の唇が近づいてくる。
冷たくて乾いた唇から、熱い息がもれ私の首筋をくすぐるころ、腰の辺りに硬いたかぶりを感じる。
情欲の浮かんだ目にがっかりしながら、首に手を回す。
引き寄せる私の態度に気をよくしたのだろう。
予備校で見せた笑顔を見せる。

「それだけでいいのに・・・・。」
そう思いながら、恋人の施す丹念な愛撫に自分の息が上がる。
私を抱いているのは恋人であって恋人じゃない。
上の空な私に気がついたのだろう。
なめしゃぶっていた乳首をかりっと噛まれ、痛みを覚える。
その刺激に深い部分がじわりと濡れ腰が揺れると恋人はうれしそうに腰をもみしだいた。
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