frankly high school☆~24人の主人公~①




そんなこと俺に言われたって…。




俺は…臆病すぎんだよ。




自分からは何もできねーの。




俺だって…岬光が好きだ。




でも動く勇気がないだけ。




「何を悩んでんの?お前…いつからそんな臆病になった?岬光を避けて…傷つけるくらいなら俺がもらうぞ」




麻栗はマジギレしていた。




麻栗がマジギレするのはめずらしいくらい。




そんな麻栗に俺はキレられた。




「悪い…言い過ぎた…でも、お前が動かねぇんだったら俺が動く」




そう言い捨て、麻栗は俺に見せつけるかのように、岬光と雷千と楽しげに話し始めた。




何だよ…。
< 105 / 374 >

この作品をシェア

pagetop