frankly high school☆~24人の主人公~①
そんなこと俺に言われたって…。
俺は…臆病すぎんだよ。
自分からは何もできねーの。
俺だって…岬光が好きだ。
でも動く勇気がないだけ。
「何を悩んでんの?お前…いつからそんな臆病になった?岬光を避けて…傷つけるくらいなら俺がもらうぞ」
麻栗はマジギレしていた。
麻栗がマジギレするのはめずらしいくらい。
そんな麻栗に俺はキレられた。
「悪い…言い過ぎた…でも、お前が動かねぇんだったら俺が動く」
そう言い捨て、麻栗は俺に見せつけるかのように、岬光と雷千と楽しげに話し始めた。
何だよ…。