frankly high school☆~24人の主人公~①




「何笑ってんだよ…」

「あのさ、うちはアンタのことライバルとしか見てないわけ。でも…もしかしたらって可能性はないとは言えんよね。それやったらいいよ」



と笑いながら言う朝花。



確かに可能性はないとは言えない。



でもビックリだ。



朝花がまさかOKしてくれるなんてな。



それが一番ビックリなことだ。



「やった…」


俺は小さくガッツポーズしたが、バレてたみたいで…


「そんなに嬉しいわけ?」


と聞いてきた。



「嬉しいに決まってんだろ?」



と俺が言うと朝花は微笑んだ。



いつもガサツに笑う朝花が微笑んだ。



それにもまたビックリ。
< 299 / 374 >

この作品をシェア

pagetop