オトシモノ~君が零した星屑~


その訳の分からない行動に、眉をひそめた。


何か・・・・・私を、はめようとしてるの?


警戒し続けても、土方は薄っすらと微笑むだけ。


しまいには、審判の隊士に向かって竹刀を投げ返してしまった。



「・・・・・何のつもり?試合はまだ始まったばかりじゃない」



容赦無しに戦えそうな相手だと思ったのに・・・・・これじゃ、がっかりだ。


騒ぎ出しそうな血を押さえ込み、私は吐き捨てる。



「いや、もう十分だ。お前はもう、俺達の仲間だ」



私のまだ握ったままの竹刀を掴み、私の肩に手を置く土方。


・・・・・仲間、だなんて。


今のと、仲間になる事と・・・・・何か関係あるの?


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