オトシモノ~君が零した星屑~


はぁっと溜息をつきながら、土方は布団を畳み始めた。


もう、他の隊士は巡察とか稽古を始めているのに・・・・・


まったく、この部屋の住人は何してんだか。



「副長さんは、良いご身分で」


「副庁さんの小姓は、さぞ良いご身分で」



私が言ったことを、そっくりそのまま返す土方。


それに半端じゃない苛立ちを覚える。


ぱっと顔を背け、私は部屋を出る。


明日からは、どんな起こし方をしてやろうか?

< 182 / 466 >

この作品をシェア

pagetop