オトシモノ~君が零した星屑~
手早く身支度を整え、張り切りすぎかな、と思いながらも外へと向かった。
「――――土方、早く行くぞ!!」
・・・・・慌てふためく土方の手を、これでもかと強く引きながら。
桜を見に行った時は、無理やりさせられた格好だった。
でも、今回は違う。
自ら選んだ姿だから、尚更恥ずかしさが募っていた。
「おい、千歳・・・・・っ、どこへ行く!?
花火なら、真逆の方向だぞ!!」
その声を聞いた瞬間、ピタリと足を止めた。
いきなり止まってしまったものだから、土方が私にぶつかりそうになる。