オトシモノ~君が零した星屑~


綺麗に澄んだ声が、私の名前を呼ぶ。


そっと、入れたお茶を差し出すが、いらないとでも言うように首を横に振った。



『千歳、ずっと聞こうと思ってた事があるんだがな。

・・・・・良いか、聞いても』



ゆっくりと起き上がり、泉箕は真剣な眼差しで私を射た。


その雰囲気に、言葉は発せず、無言で頷く。



『・・・・・ここに来てからの事、そなたに聞いてないと思ってな』


「は?」


『だーかーらー、俺のいなかった時の事を、教えてくれと言ってるんだ』


< 368 / 466 >

この作品をシェア

pagetop