オトシモノ~君が零した星屑~


それと共に、吊るしている縄も解かれる。


流れ出て行く空気と血と・・・・・それと同時に、私の意識も霞み始めた。



母さん・・・・・私、まだ死ねないみたい。


生きていたかったはずだった。


でも。


目的も失った今――――私は、どう生きていったらいいの?



何も、何も分からない。



「死、なせ・・・・・て」



血に混じって、目頭が熱くなった気がしたけれど。


そして、そう一言呟くと・・・・・私の意識は完全に途切れた。


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