雨が降る日は誰か死ぬ
「でも、そんなの分からないじゃん」


『うん。まぁ、そうだけど』


「でも、本当に気をつけてよ。かすみまで死んじゃったら、私もう生きていけないよ」


『ちょ、ころも。気持ちは嬉しいけど、私はそっちの趣味はないんで』



「え?」


そこで亜衣は、かすみの言っている意味が分かった。


「違う! 変な意味でじゃないよ!」



『あはは。だってまるで愛の告白みたいなんだもん。てっきりころもも、桃花の仲間かと思ったよ』



「違ぁ~~~~う! 私はそんな趣味ないもん!」


亜衣が大きな声で叫んだから、美紗子と孝之は驚いて亜衣を見た。
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