雨が降る日は誰か死ぬ
西山は手帳を手にとって見る。



そこには七人の女生徒の名前が書き込まれていた。



「これは……」


「どう説明すれば良いのか分からないのですが、そこに書かれている生徒さんから、

霊的なモノとは違う、何とも言えない不思議なモノを感じたのです」



「はぁ……」



「ハッキリと何ということが分からないので、さっきは何も言いませんでしたが、

もしかして……もしかしてですけど、次にまたこういうことが起きて、それがその中の誰かだったら……」


西山は、そこまで言って言葉を切った山本を、唖然として見つめた。

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