雨が降る日は誰か死ぬ
「溺死……。そうですねぇ、それを踏まえて、一つ思い当たることがあるのですが……」


「それはどういった……?」


西山が身を乗り出す。


山本はしばらく考え込んでから、ゆっくりと口を開いた。



「今回の件は、幽霊とかそういうものじゃなく、神様とかそういうものじゃないかと……」


「はぁ? 神様ですか?」



「ええ……」


突然幽霊ではなく、神様なんて言葉が出たものだから、クラスの全員が唖然とした。

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