イジワル王子の溺愛



「もしかしたら人違い、じゃないですか?」






「え?」






「手紙、あたし貰ってないんです」






人違いならありえる






この世に自分に似た人は3人いるっていうし…







「人違いなんかじゃないよ」





「え…?」






男の子はあたしの瞳をまっすぐ見つめて言った







「俺は菊池さんをここに呼び出したんだ」





「…そう、なんですか」





「うん」





でもね、手紙貰ってないってば




< 98 / 360 >

この作品をシェア

pagetop