純粋な愛を
分かち合い

告白

《いつ告白すんの。》

そう、亜美に問われたのは、私が先輩を好きになって1ヶ月たった頃だった。


《しねーって、告白なんか》

先輩を好きになった以上、告白なんかしても無理だと思っていた。
ましてや先輩に告白なんか、馬鹿馬鹿しくも感じていたりもした。

先輩に告白して、で?みたいな。


《思いを伝えたいと思う日がくるよ、和華にも。》

《ないな。絶対ないわ。》


夕方の音楽室。当たりは薄暗く、気味が悪い。

《好きで好きでどうしようもないってこと、ないの?》


《わっかんない。でも好きだよ。》


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