3度目の結婚
だから、綾さんと長く付き合っていたのには、正直驚いたが
綾さんも、仕事中毒の要素があって、お互い束縛し合わない
関係が、光を射し、結婚に至ったのだが、私が思った通りの
結果になった。

その後隆は、一定のお付き合いをすることもなく、多分隆の
事だから、後腐れのない相手だけと付き合っていたのだろう。

そんな隆を見ていて、正直、両親の夢は終わった・・・・
と思っていた時、私は、ひなたに会った。

ひなたは、とにかく可愛い。顔がというより、ひなたという
存在が、癒しなのだ。

私は、ひなたの友人の真理と共々、ひなたといるようになった。

ひなたは、料理上手で、今まで私は料理を殆どしなかったが、
ひなたが作ってくれる惣菜が美味しくて、少しずつ料理を
するようになり、そこにまた隆が目を付けてきて、食事と
睡眠と風呂の欲求が溜まると、うちに来るようになった。

そんな時、我が家で、ひなたと隆が再会したのがきっかけで
二人は付き合うようになったのだ。

隆は、私の忠告も無視し、完全にハンターの勢いで、ひなたを
自分の範疇に入れ、早々と同棲にまで持ち込み、挙句の果には
私に『ひなたが仕事をするにあたって、すぐに辞めても大丈夫な
 ように仕組んでくれ』と言ってきた。

最初、????だったが、次に『向こうの家族に挨拶が終わり
 次第、子供をつくる』と宣言された。

海藤家にとっては、嬉しいことだが、私の仕事に関しては
折角の人材が、すぐに使えなくなるのは、正直困った。

思案していた時に、友人の佐伯 美香が提案してくれた。

美香のサロンの事務仕事や雑務をする人が、急に辞めたため
その変わりで良いのでは・・・。と意見してくれた。

美香は、私の事情も良く解っているので、助かる。

そんな中、ひなたが入社し、美香のサロンで仕事をする
ようなった。
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