3度目の結婚
二人でごはんと作っている時、幸恵さんの携帯が
なった。

「もしもし、どうしたの?隆」

「エッ、わかったわよ。ん、じゃー待ってる。」

「どうしたんですか?」

「今、弟からの電話で、これから行くから
 ごはんと、お風呂と布団を貸せ、ですって」

「幸恵さん、弟さんいたんですか?」

「五つ下の弟がいるのよ。医者をしてるんだけど
 なかなか忙しくて、自分のマンションにも
 あまり帰れないみたいよ。もっとも自分の
 マンションに帰っても、ごはんもコンビニとか
 だから、たまに家に来るのよ。なんでいい年した
 弟の面倒をみなくちゃならないのか、あきれるわ」

「ハハハッ、ところで私、いても大丈夫ですか?」

「大丈夫よ。ちょうどいいから紹介するわ」

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