3度目の結婚
「うゎー美味しい」

「そうか、それはよかった。どんどん食べろ」

料理は本当に美味しく、食べながら自分でも作れるかな?
などと思案しながら、今度涼さんに作り方を教えて
もらえるか、聞いてもらうことにした。

「ねー、ひなた、昨日の今日でなんなんだけど
 付き合わないか?」

「えっ、隆さんとお付き合いですか?」

食後のデザートとコーヒーをいただいているときに
隆さんに言われ、急に気持ちのテンションが下がった。

「あのー、お言葉はありがたいんですが、私、もう
 誰とも付き合うことは、するつもりがないんです」

「何で?」

「幸恵さんは私の過去を知っているんですが、私、実は
 この年でバツ2なんです。驚きでしょ!
 だから無理なんです」

「何があったの?もしよかったら知りたいな。
 話をしてくれないかな?」

「わかりました」

と、せっかくの美味しい食事の後で、苦い過去を
語ることになってしまった。
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