あそこの姫は逃走中

いつもの日


:3日前:


「姫様、お食事の時間です」

「もぅこんな時間?」


お食事の時間だぁ!!お城生活の中で2番目に好きな時間だ!!


今日も美味しいだろうなぁ。



ーーーーーーーーーーーーー


「姫?その食べ物をもってどこにいくんですか?」


ギクッ


「ぇっとぉ……、お部屋でも食べようかなぁ?っと…」

「嘘はいけませんよ、嘘は」

「ははは…んじゃ!!」

「あ゛!!姫様、お待ちを!!」


ふふ…追いつけるものなら追いついてみーろ!!


召使にあっかんべーをして外にでた。

スピードならお城の中で誰にも負けないスピードを持っている。

歩いて5分後……


「魔死!!じゃじゃーん!今日はオムレツだよ!!」


ある家にノックなしに入った。

「魔希……いつも迷惑かけてすまねーな」

「なにいってんの!ほら、お城の人にバレる前に子供たちにあげて!!」

「あぁ」

「あと、魔死もちゃんと食べてね!!」

「あぁ」

「あぁ、あぁって言っていつも食べてないんでしょ!!今度は私の目の前で食べて!!」

「いや、食うって!ちゃんと!」
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