あそこの姫は逃走中

泥棒




……うわ、すごい!!私たち普通に歩いてるよ!これで私たちも人間に仲間入り★


美味しそうなものもいっぱいあるなぁ…ところどころにいくといい匂いがしたり、音楽がなってたり


イベントでもやってるのかな?


「魔希どの服を泥棒する?」


泥棒……せめてもっとマシないいかたないのですか…?ちょっと残悪感が…。


周りを見渡すと、冬なのに半袖の男の人に高いヒールをはいて、私と同じスカート。


人間界の服ってデザインが多いなぁ…。


でも、私が気に入ったのは


「私、この服が気に入った!!」

「そうか、んじゃあ全く同じのは無理だから似たようなやつ探すぞ」

「うん!あと時間ないから早めにお願い♡」

「てめ…」


だって狐火だせないほど妖力がないんだよ?この化けてるのも時間の問題だよ。


数分歩いたところに


人一倍大きな建物があった。


「ねえ、ここいってみたい!!」

「んじゃあサッととってサッと逃げるぞ」

「オッケー!」


ちょっとワクワクしてきたかも!泥棒するのに…


入ると人がかなりいっぱいいた。やっぱり大きな建物ほど人もいっぱいはいるんだ〜。


「んじゃ、時間にも縛られてるわけだしとっとといくぞ」

「え?!もっとみたい…」

「だーめ、早くいくぞ」

「ふぁ〜い」
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