世界が終わる時の景色



「確実に…ふたりで、死ねる方法がいいと思うんだ」

「そっ…ね、」

「志乃の身体に傷はつけたくないから…

薬が妥当かな」

「ん、んっ…」


律動が早くなるにつれ、
余裕がなさそうに志乃の顔が歪められていく。


「ねぇ、志乃…」

「あっ、や、ひなっ…」

「愛してるよ」

「ふあぁ…っ」





―殺したい程に。



< 198 / 207 >

この作品をシェア

pagetop